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太陽と暮らす
私たちが提案するOMソーラーは、太陽の熱を
屋根で集熱し、暖かい空気を床下に送り、
床暖房、給湯、換気などに利用する、オールシーズン利用できる、多機能パッシブソーラーです。
ここ数年で多彩な方法で暖を取る床暖房が増えましたが、OMソーラーは自然の力を活かして、
夏は涼しく、冬は暖かく、
健康で快適な暮らしを実現します。
“熱と空気をデザインする”という発想から
生まれたOMソーラーですが、
誕生から30年余りが経ち、
時代や環境の変化に
あわせて進化を続けています。
代表的な3つのOMソーラー
1.OMソーラー
(床暖房・給湯・換気)
家庭で消費するエネルギーのうち、約半分が暖房と給湯によるものです。暖房や給湯で必要とする温度は20℃~40℃で、この程度の温度であれば、電気やガスを使わなくても太陽の熱で賄えないか、と考えたのがOMソーラーです。
冬は、屋根に降り注ぐ太陽の熱で空気を温め、それを床下に送り、基礎コンクリートに熱を蓄えます。蓄えた熱は、夕方以降ゆっくりと放熱して建物全体を床から温め、床暖房の効果を得ます。また、OMソーラーシステムが稼働している間は、常に新鮮な外気を室内に取り込んでいます。床暖房しながら換気ができるという点も、冬の働きの大きな特徴です。居室だけでなく、廊下や脱衣所など部屋間の温度差が少ない居心地の良い室内環境をつくります。
屋根で集熱
太陽があたり屋根面が熱くなると、新鮮な外気が軒先から屋根の通気層に入ってきます。この空気は太陽の熱で温められながら、秒速数cm~10数cm程度のゆっくりとした速度で昇っていき、ガラス付き集熱面でさらに温度を上げ、棟ダクトに集められます。地域や季節の条件によって違いますが、冬の快晴の日であれば、集熱温度は約60℃ほどにもなります。
ファンを使って
熱い空気を床下に送る
棟ダクトに集めた熱い空気は、ハンドリングボックスを通って床下に送られます。
(自立運転型ハンドリングボックスは、ファンの動力に太陽光発電を利用します。)
床下のコンクリートに熱を貯める
立ち下りダクトを通して送られてきた熱い空気は、床下の空気層をゆっくりと流れ、蓄熱コンクリートを温めながら(コンクリートに熱を奪われながら)、少し冷めた暖気となって室内に流れ、床暖房の機能を果たします。このように、床暖房と換気を同時に行るという点もOMソーラーの特長です。
放熱する
太陽が沈んだ後、外気温の低下とともに、床下のコンクリートからゆっくり放熱が始まります。日中に貯めておいた太陽の熱を夜明けまで使おうという仕組みです。
これにより、昼と夜の室内温度差をやわらげることができます。
夏のOMソーラーは、屋根の熱を床暖房ではなくお湯採りに利用し、余った熱を屋外へ排出します。
お湯の温度は、約50℃でおよそ300Lを貯湯槽に貯めることができ、浴槽にお湯を張ったり、シャワーに使えます。
お湯採り
春から秋にかけて、太陽の熱を利用して「お湯採り」ができます。
「お湯採り」とは、熱い空気がハンドリングボックス内のお湯採りコイルの中を循環する不凍液を温め、温まった不凍液を貯湯槽へ循環させて水を温める仕組みです。
お湯採りに使って余った熱は、排気ダクトを通り、排気口から外へ出します。
屋根面の下を強制排気すると、排熱された量に比例して、室内に入りこむ日射熱を減らすことができます。
お湯採りは、地域によって差がありますが、春から秋にかけて30~50℃のお湯が1日約300リットルとれます。お風呂やシャワーに太陽の熱が使えて経済的です。
2.OMクワトロソーラー
(床暖房・給湯・換気・発電)
一般的な太陽光発電では発電時に発生する熱を空中に捨てていますが、OMクワトロソーラーは専用の太陽光発電パネルで、発電時に発生する熱も暖房や給湯に利用しています。
仕組み冬
屋根への太陽熱を利用して、発電をしながら、空気を温めます。温まった空気を床下へ送り、蓄熱コンクリートに蓄熱しながら家全体を床から穏やかに床暖房します。外気を暖房に利用するため、常に暖かい新鮮な空気で換気します。夜間から明け方にかけては、蓄熱コンクリートからゆっくり放熱。居室だけでなく、廊下や脱衣所など部屋間の温度差が少ない居心地の良い室内環境をつくります。
OMクワトロソーラーは、床暖房と給湯で年間エネルギー量を削減し、発電機能でゼロエネルギーの暮らしも実現可能です。
3.OMX
(床暖房・冷房・給湯・換気+発電)
従来のOMソーラーに冷房機能をプラスした商品です。また、OMXの「温度リズム機能」を使えば、気温やライフスタイルを考慮して、自動的に、緩やかに、最適に、省エネに、室内温度を変化させてくれます。
さらに、冷房時は ヒートポンプの廃熱を給湯に利用。高い省エネ効果を得ることができます。
ヒートポンプを利用した暖房
夜間や雨の日など太陽熱が利用できないときに、ヒートポンプで作った熱を利用して暖房します。
暖房時には熱交換を行いながら新鮮な 外気を取り込みます。
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ヒートポンプ冷房と廃熱利用給湯
夏はヒートポンプを利用して冷房しながら、室外機から発生する熱を利用して給湯します。
室内の空気は熱交換したうえで屋根から排気します。
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