近くの山の木で家を作る

家づくりの思想

山と、地域の工務店と建築主が力を合わせれば
難しいと考えていた木の家づくりも
不可能ではなくなります。
家づくりも、古来は、
近くの山の木で家をつくることで循環していたのです。
今、日本の山や森は荒れ、産業構造の変化から
山を守る人が少なくなってしまいました。
私たちは輸入木材よりもはるかに良質な
建築用の木が近くの山にあることに着目し、
少し高価なそれら材木を合理的なシステムで
理想的な健康住宅としてお届けするノウハウを
蓄積して参りました。

輪掛け乾燥材

平成20年春より、一部の構造材に「輪掛け乾燥材」の
使用を始めました。
「輪掛け乾燥材」とは、伐採した
杉材(樹齢60年以上)を皮付きのまま山中の風通しが良く、
日当たりの良い場所で、
井桁に組み1年間じっくりと
天然乾燥させる乾燥方法をいいます。

株式会社トライ・ウッドでは、林野庁からの支援を得、
平成24年度から安成工務店と共に、
輪掛け乾燥材の
調査・実験を行っています。今までの実験結果から、
「輪掛け乾燥材」について以下のようなことが
明らかになりました。

① 横断面の含水率分布が均等
② 実際の住環境における調湿機能が優れている。
③ 香り成分(揮発成分)が優れている。
④ 抗菌機能が優れている。
⑤ 地球温暖化の原因の一つであるCO2排出量が抑制されている。

現在、大分県日田市上津江の山中には、
株式会社トライ・ウッドの製材工場で製材され、
その後、弊社のプレカット工場に運ばれる予定の
杉材が原木玉切のまま輪掛け乾燥されています。

安定した需要と国産材の「木の家」の良さを山へ
伝えることで、山で働く人々の林業へ対する誇りが
育っていきます。
それは、山と海を守り、
地球の温暖化を防ぐ大きな運動にもつながるものです。

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