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2024年4月2日(火)
- 設計センター
【設計センター】~建築家・村野藤吾を感じる in 宇部~
宇部新川に程近い渡辺翁記念会館。
宇部支店勤務時代に見学したいなぁ…と横目で見つつも、見学できる機会がなかったのですが、今回遂にその機会に恵まれました!
建築家・村野藤吾が自身の出世作と言う渡辺翁記念会館は1937年に竣工、2005年には国の重要文化財にも指定されています。
また、「ALWAYS続・三丁目の夕日」のロケ地となり、東京銀座の映画館という設定で登場しているそうです。
前面の道路から見ると、横一直線が3つ重なったように見えますが、段々近づくにつれて湾曲した三重の構成で成り立っていることが分かります。
外壁のタイルは所々飛び出していたり、貼り方で模様が付けられていたり、近づくと色合いと陰影の変化が楽しめます。
内部もゆるやかな湾曲が多く使われていました。
1階は低めの天井に山口県産大理石で造られた丸柱が建ち、綺麗な青で塗装された柱頭は海底炭田や坑道の上の宇部の海の色を表しているそうです。
階段部分と2階ホールは天井が高く開放的で、柔らかな光が差し込むガラスブロックや可愛いカタチの天窓。
優しさと硬さ、力強さを兼ね備えた素敵な空間でした。
3月末で終わってしまう予定の写真展示では建設途中や竣工時写真もありました。
当時の建物周囲には高い建物がない様子や木の足場での作業風景、また村野藤吾さんとの打ち合わせ写真?もあり、思わず凝視です。
渡辺翁記念館の横には同じく村野藤吾設計の宇部市文化会館がありますが、こちらは現在大規模修繕を行うため、今年1月から約2年間の休館で見学できず…次回はリベンジです。
渡辺翁記念館の見学の際は事前に電話予約が必要です!
案内して頂ける可能性もあり、素敵なお話も聞けるかもしれませんよ♪
次はどこへ行こうか…
楽しみです♪
【設計センター】上田 彩