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2023年7月5日(水)

  • 企画室

【企画室】中部地方街巡りの旅

先日、愛知→長野→岐阜→富山→石川の中部地方縦断の旅をしてきました。

さまざまな伝統的な街並みを歩いてきましたので、ご紹介したいと思います。

 

① 岐阜県 馬籠宿

高低差のある坂に沿ってレトロな家が立ち並ぶ宿場町です。

島崎藤村が生まれた地ということで、島崎藤村記念館があります。

実はこの近辺は100年以上前に火災で建物が焼失したのですが、現在は復元された軒が立ち並んでいます。

唐突にポケモンGOのポケストップが現れた時は衝撃でした(笑)

 

② 長野県 妻籠宿

昔は江戸と京の間にあり栄えた宿場町でした。明治時代以降になると移動手段が徒歩から鉄道・車に取って代わられ、

宿場町としての機能は衰退しました。

貴重な街並みが現在まで保存されていて、とても風流な通りです。

まるで時代劇のセットのような風景ですが、今も住民の方々の生活が息づいています。

かつて脇本陣・問屋を勤めた林家の住宅「脇本陣奥谷」を見学することができ、

語り部さんの軽快なトークに聞き惚れてついつい長居してしまいました。

ポスターやSNSで有名な、格子戸越しの斜光が囲炉裏に筋状に降り注ぐ写真はこの住宅内部で撮影されています。

 

 

③ 岐阜県 高山の古い町並

高山城の城下町であり、飛騨牛食べ歩きの聖地です(笑)

外国人観光客に紛れて、飛騨牛の握りや飛騨牛メンチカツを頂きました。

このエリアは商人町として繁栄していたものの武士との身分格差が厳しく、華美な店構えは許されなかったのだとか。

その結果、統一感のある街並みになったそうです。

2枚目の写真は日本一保存状態が良いと言われている遊郭建築です。

現在は旅館として使われておりこの日宿泊したのですが、

今まで見たことのない建築様式のため内部を見て回るのが楽しかったです。

 

④ 岐阜県 白川郷

言わずと知れた日本の原風景ですね。

もはやテーマパークかと思うくらい外国人観光客でにぎわっていました。

ちょうど田植えを終えたばかりの水田と茅葺屋根の景色が素晴らしかったです。

展望台からの景色も抜群でした。

 

⑤ 富山県 五箇山菅沼集落

富山にも白川郷によく似た茅葺屋根の集落があり、実は白川郷と一緒に世界遺産に登録されています。

菅沼集落は9棟ほどで形成された小規模な集落ですが、周囲の山々と調和していて、

絵の中を歩いているような気持ちになれます。

 

⑥ 石川県 長町武家屋敷跡界隈

加賀藩士たちが居を構えていたエリアです。

石畳と土塀の道が続いており、なんだか堅牢かつストイックな印象の街並みです。

野村家という武家屋敷の中を見学することができるのですが、そのお屋敷の庭園が海外の方の間で有名らしく、

多くの人が眺めては感嘆の溜息をもらしていました。

  

⑦ 石川県 にし茶屋街

約100mの短い通りですが、夜になると芸妓さんが華やかに活躍する伝統的エリアです。

どのお店も高級感が漂っていて、今も伝統文化が根付いている本物の花街なんだなぁとドキドキしました。

 

⑧ 石川県 ひがし茶屋街

金沢の街並みとしてクローズアップされることが多い、有名な街です。

昔ながらの街並みのままで、観光客向けの金箔屋や和菓子屋などが並んでいます。

とはいえ、現在も数軒のお茶屋が昔ながらの一見さんお断りのお座敷を続けているそうです。

築200年の茶屋建築「志摩」は、一般の人も中を見学したりガイドさんから

お茶屋の風習に関するお話を聴いたりできるのでおすすめですよ。

 

 

地域ごとの街並みを見ていくと、歴史の中で人々が身分や制度の中で家業をしながら生活を営み、

その積み重ねで文化が育ち、街が形成されていったことがよくわかります。

日本や日本文化にとって、本当に良いこれからの街づくりってなんだろうな、と考えさせられました。

とても楽しく充実した街巡りの旅でした。

 

 

■経営企画室 鷲頭 由香

 

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