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2022年12月26日(月)
- 山口・宇部支店
【山口】家と庭
山口支店で住宅の設計をしております池澤です。
山口市宮野にひっそりと建つ『雪舟庭』に行ってきました。
雪舟庭は、その名の通り水墨画で有名な雪舟によって500年前に築庭されたといわれている日本庭園です。
周囲の青空、林の木々をそのまま活かし、自然とお庭の景色が同化していく雪舟庭と、
京都龍安寺の石庭のような枯山水(南溟庭)のお庭、二つの違ったお庭を愉しむことができます。
雪舟庭は本堂の北側、枯山水(南溟庭)は本堂の南側にあり、
それぞれ違った表情のお庭となっています。
枯山水は水を使わずに石の模様で波紋や波を表現する人為的に造り出すお庭。
雪舟庭は、自然の美しさをそのまま受け入れ、溶け込ませていく受動的なお庭。
私も住まいの設計をしながら、常にお庭の在り方を考えておりますが、
敷地に家を建てるにあたり、必ず、周囲には景色が存在します。
そこには関わり合いがあり、開口部を通じて、暮らしと景色がつながりを持っていきます。
そのつながりを豊かなにしてくれるものがお庭です。
道路からの視線が気になって日中はレースカーテンを閉めないと落ち着いて生活できない、窓を開けるとお隣の外壁しか見えない、など
周囲との関係性を無視すると、せっかくのお住まいも快適性は落ちてしまいます。
休日の朝、カーテンを開けると自宅の庭の木々と、遠くの山並みが重なり、青空まで視界の伸びていく、窓を開けて新鮮な風を取り込む。
そんな素敵な住いづくりに、お庭の存在は欠かせないものです。
■山口支店 池澤 雅彦