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2022年12月9日(金)
- 山口・宇部支店
【山口】島根にて
先日の休みに島根県に行ってきました。
道中の益田市にてずっと行きたかった「島根県芸術文化センター グラントワ」に立ち寄りました。
こちらは美術館や劇場が入っている芸術文化複合施設で、内藤廣の設計した建築です。
外壁と屋根がいずれも石州本来待(せきしゅうほんきまち)の赤瓦でつくられており、訪れた人を圧倒する釉薬の素材感と色彩でした。
中央の広場には巨大な水盤があり、中央から外側にむかって水が流れていました。
滝のような水音と水景、建築の水平ライン、色彩からなる様相にとても癒されました。
別日に松江城にも足を運びました。
松江城は江戸時代には松江藩の政庁として、出雲地方の政治経済の中心だったそうです。
山陰地方で唯一の現存天守のお城で、国宝に指定されています。
なんと、入り口から天守まで一般でも入ることができます。
木造建築に携わる者として、江戸時代の仕事が見られるということでテンションぶちあげでした。
構造は、住宅で扱う筋交いや面材で耐力壁をつくる軸組み工法ではなく、巨大な通し柱と貫(ぬき)と楔(くさび)によって構造をつくる貫工法でした。
現在のような製材の機械やレッカーの無い時代で、床材をはじめこれだけの材料を削りだして、組み上げる手間を想像すると気が遠くなりました。
何度も階段を上り、天守閣までたどり着くと、松江市を一望できる景色が広がっていました。
最後に天守閣からのパノラマをお届けします。
各地の建築を見ることで自分の中の引き出しや、感性を磨いていけると思うので、今後も時間を見つけては色んなところに訪れてみようと思います。
■山口支店 若本大樹