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2020年12月3日(木)
- 福岡支店
【福岡】クールドナチュール
こんにちは。
福岡支店の重松です。
先日、佐賀県伊万里市にあるCAFÉ Coeur de Nature(クールドナチュール)に行ってきました。
以前よりずっと行きたいと思っていたカフェの一つです。
店名のCoeur de Natureとはフランス語で『自然な心で』という意味です。
映画『人生フルーツ』の主人公である津端修一さんが最後に設計に携わった建物としても知られています。
このカフェは精神病院「山のサナーレクリニック」の患者さん達が就学支援もかねて働いているカフェでもあります。
職員さん達は患者さん達がより人間らしい暮らしができるよう、津端さんに建築のアドバイスを求めて依頼をされたのでした。
その際、津端さんは
「私も90歳。人生最後のよい仕事にめぐり合いました。」
と謝金や設計料などいっさいを辞退してこの仕事を引き受けたそうです。
「できるものから、小さく、コツコツ。ときをためて、ゆっくり」
この仕事を心から喜び、完成した施設を訪れるのをとても楽しみにしていたそうです。
その思いは叶わず、2か月後に津端さんは亡くなられております。
このカフェは津端さんの自邸にとてもよく似ています。
津端さんの自邸は津端さんが敬愛する建築家アントニン・レーモンドの自邸に倣って建てられてものです。
半割にした丸太を活用しトラスを組み合わせた建築は広々とした開放的な太陽の光いっぱいのとても居心地のよい時も忘れる程の空間でした。
また目の前には畑があり、そこで育てられた野菜を使用したメニューが並びます。
自家製コンビーフサンドやベーグル・スムージーにケーキどれも丁寧に作られ、優しい味でとても美味しかったです。
心も体も癒される素敵なカフェでした。
皆様も伊万里に行かれた際には是非、足を伸ばしてみてください(^^)
■福岡支店 重松 千恵